読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

add

読書メモ:ダントツにすごい人になる / 森川亮

ダントツにすごい人になる  日本が生き残るための人材論

はやくできるビジネスマンになりたいのに、入社した日から早くも3年が経とうとしています。とっても焦っていますが、そもそもできるビジネスマンってなんだ?ともやもやしていたときに平積みされているこの本を見つけ、手にとってみました。

 

 ▼なぜこの本を買ったか?

  • LINE株式会社 元CEO 森川亮氏の前作「シンプルに考える」がとてもおもしろく、2冊目もおもしろいのでは?という期待から
  • すごい人になりたいから

 

ダントツにすごい人って?
本書では「ダントツにすごい人」の条件を以下のように挙げています。

1. 新しい価値を生み、結果を出し続ける
2. 常に成長することをやめない
3. 「偉い人」にならない  (P.98)

とくに2.は、ダントツにすごい先輩をみていても強く感じます。言うのは簡単ですが、何歳になっても成長を止めない、新しい知識を入れ続ける姿勢を取り続けることは簡単ではないです。めちゃくちゃ難しいです。
社会人は目標があいまいになりがちなので、日々向上しようという意欲が薄れてきてしまうんですよね。+自分の時間が少ないので、効率よく成長することが重要かと。

 

3.については、その通りだと感じる主張を引用しておきます。やりたいことは、「今」やりたいんですよね。

「偉い人」が辞めるまでやりたいことはできないのだとしたら、それを待っている年月がもったいない。優秀な人が一生懸命働いて、管理職になってようやくやりたいことができると思ったら、もう定年が目の前。それではセミの一生みたいで切なくないでしょうか?(P.148)

 

▼「やりたい仕事」の幻想
森博嗣も「やりがいのある仕事」という幻想で論じているように、自分がやりたい仕事みたいなのを追っかけると結構危ないよというお話。大企業もベンチャーも経験している著者の言葉は、ちょっと肩の荷を軽くしてくれます。好きなことの延長ではなく、自分の力で社会に貢献できるものをやりたい仕事にするといいのか。

自分の力ってなんだ?ってのが次の疑問。すぐに回答されてます。

結局のところ、人の才能や能力にはそれほど差はありません。仕事に喜びを見出だせるかどうかで生産性は決まるのです。(P.39)

 

僕に限らず15卒あたりの若手は就活のときに「あなたのやりたいこと、成し遂げたいことは何か?」を問われているのですが、言葉が胸にグサグサきます。

自分がやりたいことをやるより、やるべきことをやったほうがいいということ。(P.27)

 

▼僕たちはどんな仕事をしていけばよいのか?

私が大企業で働いている人によく言うのは、出世をあきらめないと個人の成長はできないということ。(P.158)

社会に何かプラスを生み出すことが仕事です。つきつめると、ユーザーの生活を良くすることです。だからユーザーの声には耳を傾ける必要があるのです。ところが、出世しようとすると(大手の場合は特に)社内を向いてしまい、ユーザーとの距離が離れてしまいます。ユーザーから遠いところで成長しても無意味なんですよね。なんとなくMBAを取りに行ってしまいそう(偏見)。

 

日本人は「ちょっとしたイノベーション」を重視せず、「ものすごく大きいイノベーションを起こさないといけない」と考えている気がします。(P.21)

また、仕事を始めてからわかったことなのですが、社会は一気に変わったりしないです。世の中にインパクトを与える仕事とかほとんど存在してないです。iPhoneのようなインパクトはそうそう起こりませんよ。なぜならユーザーがついていけないから。

目の前のちょっとしたことを変えて、長い月日をかけてちょっとずつ社会は変わっていくのだと気づきました。初めから大きく全てをゴソッと、市場を取りに行くことなんてできないんですよね。そもそも、市場を作るところから始める必要があったりもしますし。


▼まとめ:ダントツになるための道程は長い
本書を読み通していく中で、「なぜダントツにすごい人になる必要があるか?」を考えました。僕の考えは2つ。1つ目は選択肢の多さです。ダントツにすごいほうが選べる未来が多いんです。2つ目は、選択肢を増やした中から、自分で決断できるからです。自分で道を広げて、自分で選び取る。そのほうが人生楽しそうじゃないですか。結構思想としてはシンプルなんです。


で、この本を読んで明日からダントツにすごい人になれるかといわれたら、当たり前ですがそれはNoでしょう。結局のところ努力努力努力なんです。しんどいですがそれが一番の近道なんだと思うことにします。


年始1冊目に読むには、気持ちが奮い立ついい本でした。

 

ダントツにすごい人になる  日本が生き残るための人材論

ダントツにすごい人になる 日本が生き残るための人材論

 

 

年末のおともに。今年読んで印象に残ったおすすめの本10冊(2016年編)

今年もあと数日で終わりますね。気づいたら師走まであっという間でした。それだけ充実した日々を送っていたということでしょう。

 

今年は50冊程度の本を読みました。学生時代のようになかなか書評をまとめることもなくなったのですが、今年読んで印象に残った本を紹介します。

 

■小説

小説を読む機会が減ってきていて、途中まで手を付けて積読、、、なんてことが増えてきた。そんな中でもページをめくる手が止まらなかったのは以下のもの。

絶深海のソラリス / らきちる
ハッピーエンドではない系です。ラノベといえど侮ることなかれ。

絶深海のソラリス (MF文庫J)

絶深海のソラリス (MF文庫J)

 

 

ヴォイド・シェイパ / 森博嗣
森博嗣が時代劇を書くとこうなるという本作。剣の道に限ったことではないかもしれないけど、1つのことを極めようとすると必ず自問自答に行き着く。世間知らずの主人公ゼンが、旅を通して少しずつ自分の世界を広げていく模様がとても好きです。初めから主人公が最強なのもいい。シリーズもの。 

 

2 / 野崎まど
『know』が良かった野崎まどの、まちがいなく最強の作品。分厚い。分厚いんだけど一晩で読み切ってしまいます。『2』を読む前に、『アムリタ』『小説家の作り方』『死なない生徒殺人事件』『パーフェクトフレンド』を読んでおくと本来の面白さが味わえますのでぜひ。大丈夫、それぞれすぐ読み終わります。

2 (メディアワークス文庫)

2 (メディアワークス文庫)

 

 


■実用書
シンプルに考える / 森田亮
元LINE社CEOの森田氏の哲学。LINEをあれだけ「みんなのあたりまえ」にしている人のコメントには圧倒されてしまいます。いやーほんと、ここに書いて有ることを実践している企業には勝てないと思ってしまいます(笑)

そもそもなぜ「新規事業部門」を設けなければならないのか?それは、既存部門が新しいことに挑戦しようとしないからです。しかも、彼らが力をもっている。だから、「新規事業部門」に相当の権威をもたせなければ、潰されてしまうのです。 

シンプルに考える

シンプルに考える

 

 

 

 

あなたの話はなぜ「通じない」のか / 山田ズーニー
話を発している人(つまりメディア)の「信頼性」を高めることが重要であるという主張。この意識を前提に、ではどうやって伝えるか?という話に展開していきます。これ、本当にすごい本でした。周りの人に進めまくってます。今も何度も読み返しています。

コミュニケーションには、自分の能力がごまかしようなく表れる。

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

 

 

 

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則 / ジム・コリンズ
大学院時代に読まねば読まねば、と思っていた本をついに読みました。思った以上に読みやすく「良い企業」ではなく「飛躍した・成果を出し続ける企業」のあり方を学び取ることができます。これ、内容に対して価格が安すぎる。以下引用は今でもチームビルディングする際には念頭に置いている金言です。

「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

 

 

 

自分の時間を取り戻そう / ちきりん
ちきりんの本は好きで読んでますが、単行本は4冊目ですかね?今回は「生産性」がテーマです。これ以後、より生産性を意識して日々を過ごすようになりました。生産性が上がるのであれば、コワーキングで作業するのはありということですね。冒頭にあらかじめ用意されている、ありえる4つのストーリーに共感したらもうちきりんの思うツボ(笑)

まずは「全てできて当たり前」という洗脳から解放されましょう。 

自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

 

 


⑧ 「言葉にできる」は武器になる。 / 梅田悟司

僕自身インプット過多な人間なので、アウトプットしたいと常々思っていました。でも、どうやれば形にできるかわからなかったのですが、本書がこの答えをくれたました。モヤモヤするのはいいから、そのモヤモヤをきちんと外に出してあげましょう。

(中略)頭で考えていることを誰かに「話す」ことではなく、頭の外に出し自分と「切り離す」ことである。内なる言葉を一旦、強制的に外に出すのだ。 

「言葉にできる」は武器になる。

「言葉にできる」は武器になる。

 

 

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 / 森田毅
マーケティングをゴリゴリやってきた先輩から、マーケティングの初学者向けにおすすめされた一冊。たしかにUSJってあるときからあんまいいイメージなくて、ある時から一気に名前を聞くようになった印象があり、その裏舞台が覗けます。カンブリア宮殿に出演していた森田毅氏の頭の中が覗けてあっという間に読み終わってしまうこと請負です。

「私は成功のカギというものはわからないが、失敗のカギは知っている。それはすべての人を喜ばせようとすることだ」

 


考えなしの行動? / ジェーン・フルトン・スーリ+IDEO 訳/森博嗣

人が無意識に起こす行動に着目した一冊。人の欲求は言葉に表れるとは限らず、無意識に行動に表れるという、言われていれば当たり前だけど見落としていたことに気づけました。そこから新しいサービスが生まれるんじゃないか?という視点の『デザイン思考』のセミナで教えていただいたものです。著者にIDEO、訳者に森博嗣、この時点で即購入。

しかし、問題解決と変革を自らの課題と捉えている者は、毎日の出来事に対する観察を是が非でも実践させなければならない。実社会における行動様相を直接目撃し体験することは、関連するアイデアを自然に閃かせ、知らせてくれる確実な道なのである。 - 訳者あとがき:森博嗣

考えなしの行動?

考えなしの行動?

 

 

社会人だと、無理くり時間を確保しないと本が読めないことも分かってきました。ここでKindleが大活躍するのだけど、活用方法は別途書こうと思います。

それでは、来年も良い読書ライフを。

B.LEAGUE開幕戦いってきた

2016.9.22 この日が歴史的な日になればよいと思った。

 

本日、B.LEAGUEの開幕戦(アルバルク東京×琉球ゴールデンキングス)を観に行ってきた。休日ということもあって9,000人を超える来場があり、ゴールデンタイムでのテレビ放送もあったりで盛り上がりを見せているように思える。

 

試合は事前の予想通りアルバルク東京の勝利。とはいえ、琉球が4Qに追い上げあわや同点という好ゲームに。いやあ良いゲームをみせてもらった。NBA好き・NBAを現地で観た経験からすると、ショー全体には物足りなさもあるけれど、それでも国内バスケの楽しさは十分に伝わってきた。これをブラッシュアップしていって、継続的に人が足を運ぶエンターテイメントになればよいなー。そのお手伝いが何かできないかな。

 

まずはもう一回観に行って、推しチームでもつくりますか。

「不格好経営」を読んだ

3時間ぐらいで読んだ。相変わらず読むのが遅くて嫌になる。なんとかならないものか。読みながら頭のなかで本文に関連した自分の記憶を呼び覚ましてしまう癖があるようだ。

さて、以前から気になっていた「不格好経営」を読んだ。DeNAを創業した南場智子氏の自伝である。これだけ紆余曲折しながらもDeNAを一大企業へ押し上げた南場氏の人間的魅力と創業初期メンバーのバラエティ豊かさが詰まっている。

本書を読むまでそもそもDeNAが何をやっている企業なのか知らなかった。モバゲーの会社かーくらいの認識。DeNAの事業内容には特段興味はそそられなかったけど、企業風土はいいなあと思う。若手に責任のある仕事を”任せる”。失敗したらチームでフォローするし、さらに次の仕事が任せられる。新卒二年目の社員が「仕事ができるようになったとは思わないが、同じ研究室の誰よりもやってきたという自負はある(意訳)」と言っているあたりに人材育成に力が入っていることがうかがい知れる。

一方で、企業が普通に利益を出して、会社として運営できていることの凄さに感心したとのこと。確かに、大手企業が大手として機能してるのは凄いことかもしれないと思うようになった。大きくなりすぎた会社を機能させるために、部門を分け、その反動で意思決定が遅くなっているようなジレンマがあるのかねえ。 

以下気に入ったフレーズを

何かをやらかした人たちに対する対応は、その会社の品性が如実に表れると感じる。

チャームという要素があるのとないのとでは、人はつかむものが大きく違ってくるのではないだろうか。

今日明日のあなたの仕事ぶり、仕事に向かう姿勢こそが人脈を引き寄せるのだと伝えたい。

「選択」に正しいも誤りもなく、選択を正しかったものにする行動があるだけだと信じています。 

とくに最後は、昔から自分のモットーにもなっている主張に似ている。選択の正しさは自ら証明するしかないということだろう。自分の頭でキチンと考えて選択したら、あとは後ろを振り返らずに進む方がよい。「あったかも」のたらればに貴重な時間を費やすのはもったいない。本書にも出てくるが、いつ、突然宣告をうけるかもしれないからだ。人生は短い。

 

不格好経営―チームDeNAの挑戦
 

 

 

141004_一人で過ごす東京は孤独感がハンパじゃなかった

 先日,内定式が会ってちょっくら東京まで行ってきました.内定式より数日早く東京入してインターンシップの同窓会に参加したり,無目的に都内の行ったことがない場所に訪れてみたり最高学府に行ってみたりと貴重な経験ができた4日間でした.楽しかった.

 内定式といえばシャッチョサンの講話がつきものかと思いますが,我が社はおおらかというかクレイジーというか,挨拶の練習などの事前準備の甲斐なく和やかな式となりました.業界の最前線でしのぎを削っているだけあり,社長の話は刺激的で示唆に富んでいました.いくつか気に入った話を抜粋しておきます.

1. たらればなどない
 「人生は一筆書きで後戻りができない」.この一言に凝縮されています.各所でいわれていることだろうけどと前置きをされましたが,こうしてい「たら」・ああす「れば」ななんてたらればを言うな,言ってもしょうがないじゃないかというスタンスのようです.だからこそ決断は慎重かつ大胆に,そしてその選択の正しさは自分で示していく事が大事である,と.
 これは非常に同意できる話で,おそらく必要以上に頷きながら聞いていたんじゃなかろうか.この話を聞いて,やっぱ動かずにああしておけばよかったなーってなるのは嫌だと思ったのでキャリアプランについて人事の方に電話して貴重な意見を頂きました.次回面談に活かして,あとは天命を待つスタイルでいきます.

2. 成功体験が次の成功を遠ざける
 要約すれば,慢心してしまうし成功体験に固執してしまうことになるんだと.周りの状況は常に変化しているのにもかかわらず,成功者の心理は固着していまうと.これは社長が言うとかなり重みがある言葉でした.実際に成功体験に固執してしまった業界でもあるだけに.なるべく世の中で流行っているものに目を向けてみる(別に常に流行りを追いかけるわけではなく)ことが大事であるし,それはつまりアンテナを高く保つことになるのだということでしょう.

 内定式後の懇親会ではずっと話がしたかったインターン組のメンバやこれまで会ったことがなかったけれどとても気が合いそうな人を見つけることができて来年度が今から待ち遠しいものになっている.課題も出たけど大して難しそうなものではなかった.一安心である.

 再来週の面談に向けて自分のやりたいこと,理想のキャリアプランが明確に話せるように準備しておこうと思います.たとえその通りにならなかったとしても(というよりほとんど希望通りのキャリアパスなんてありえないだろう),意思を表明しておくことは自分にとって必ずプラスになるだろう.中央ではたらきてー.

友人の才能に嫉妬して,何に悩んでるのかがわかった

就職活動が終わり,自分の納得の行く企業から内々定を頂いています.
後は修士論文を書き上げて颯爽と学生生活に終止符を打つだけだと息巻いていましたが,それでよいのかという思いが強くなってきて大二病よろしく人生について悩んでいました.
 

学生生活が終わるという焦燥感

このことを考え始めたのはつい最近.サークルに新入生が入部してきたことがきっかけでした.これからの大学生活に心弾ませた1年生たちがサークルに入ってきて雰囲気がパッと爽やかになります.一方で,俺は後一年しか学生ではいられない.思えば小学生から大学院まで長い時間を学生として過ごしてきた自分にとって,働くことへの不安があるのだろう.それだけではない.残されたわずかな時間で「何者か」になる,あるいは「何者か」になる準備をしなければというかつてから持っていたある種の強迫観念が強くなりました.
 
というのもごく最近,中学時代に仲の良かった友人が自分の夢の実現に向けてアクションを起こしているのを目の当たりにしたからです.具体的な分野はぼかしますが,国内の様々な賞を獲得し,注目の若手として活動をしています.また,その彼は進学した大学院を中退し,どうやら同じく若手の夢追い人(決して否定的な意味でない)と共同生活をしているようで,その中でも彼はプロデューサー的な立ち位置のよう.
 
自分のやりたいことを突き詰めて「何者か」として臆せず突き進んでいる彼の姿が,ただただカッコよく見えるたのです.まぶしすぎて,直視したくなくなるくらいに.
 
インターネットが普及して一般の人でもすごい人が身近に感じられるようになりましたが,学生時代を共にした「リアルの身近な人」がすごい人になっているのって,俺にとってはとんでもないインパクトでしたよ.

 

同じようにすればいいじゃないか論

でも,俺は彼と同じようにリスクをとることはできません.
だって俺と彼はちがうんだもん!みたいな話じゃなくて,臆病だからですよ.「なんとかなるさ~」なんて楽観的な考えはできないし,そもそも自分に自信がない.
これだけは(この分野だけは)人に負けないor突き抜けてやるんだという気概が圧倒的に足りていないと常々思っています.自分の実力と現実的なリスクを比較したら,あまりに先が見えなさすぎる.また,思ってるばかりじゃなくて行動しろよという意見はまっとうですが,なかなかそううまくはいきません.だから彼と同じような道筋をたどることはできない.俺にとって社会の中で独立して生きるというのは怖いことなのです.
 

埋もれるか,抜きん出るか

それでも,縁あって大手の企業に務めることができ,自分の仕事が人の役に立つ可能性が生まれました(大企業なら安泰!というノリで就職活動はしておりませんのであしからず).就活が終わってから彼の活躍を知ったので,図らずも彼と同じく『創る』仕事に就くことになりました.彼とは別の道筋/アプローチでそれぞれが夢を描こうとした,というわけですね.別にお互い狙ってやったことではないでしょうけど.

 

もちろん,仕事をするのは俺一人ではないので,大多数の中の一人として埋もれてしまう可能性もあるでしょう.ただ,それではつまらない.抜きん出てやるという想いでお金を稼いでこようと思います。昔からのことですが,そこそこの上昇志向は持っているようです.これがあるから友人と張り合いたいと思ったり羨ましいと思うのでしょうね.
 

何を悩んでいたのか

そんなこんなで「このままの俺でいいのか」という点で悩んでいたことが同級生の活躍により明らかになりました.就職活動が終わって時間的にも精神的にも余裕が生まれて,これまで通りサークル活動に精を出し,学生らしくウェイウェイと飲み会に参加する.そんなんでいいのかと.そう思っちゃったわけです.
サークル(バスケットボールのサークルに所属しています)は確かに楽しいです.入社後に企業のクラブチームに入部することも決まっていますし,運動することも必要でしょう.今や後輩が大多数ですが,友人とスポーツで汗を流すのは楽しいです.それを否定するつもりは一切ありません.
しかし,バスケットボールで食っていく訳ではないし,そもそもサークル絡みで決して少なくない時間を消費しています.仲の良い同級生もほとんど卒業していきましたし.サークルに費やす時間の減らし時なのかな,などと考えています.10年以上続けていて,自分の中ではある程度体系化された分野なので,急激に多くのことを学ぶ機会は殆ど無いのかなとも思います.(ここらへんについては未だにモヤモヤしている部分があるので,再度考えます.)
 
サークルの時間を削る.そして空いた時間で本を読む.研究を進めることも大切でしょう.ビジコンやインターン,旅行をするといった体験に時間を割くのが魅力的だなと思っています.ここらへんの具体的なプランがないから悩んでいたのでしょうね.新しいものを創るにはそれまでの積み上げが大切だと気づいたので体験のインプットを増やしていくことが必要なんじゃないかと結論づけています.就活中に参加したインターンで実力不足なのを体感しましたし.
 

未来は明るい.同期はかわいい.

上に就職するのは不安とは書きましたが,それと同じくらい早く就職して働きたいという思いがあります.永く志望していた企業への入社ですし(その分ギャップもあるだろうけど...),都会在住になる可能性が高いですし,なにせ同期がかわいい.労働環境最高!!
 
これまでの短い人生でも同級生とは違う高校に入学したり,大学に編入したりと新しい環境に飛び込んだときにはそれなりに楽しかった.今後はさらに楽しくなるのでは,なんて淡い妄想に取り憑かれています.

 

願わくば,いつか俺が嫉妬してしまった彼と一緒に
「俺達は頑張ってきたね.楽しかったし,これからも楽しいだろうね.」
なんて話ができれば幸せだろうなと思います.
 
嫉妬もしましたが,モチベーションに変えていきたいですね.

 

2013年 今年読んだ中で面白かった本10冊

今年は年間100冊を目標に掲げ,終わってみたら141冊の本に出会った.小説からノウハウを記したハウツー本やら伝記やら古典まで昨年よりは多くのジャンルの本を読めたのは良かった.学校や市の図書館が充実していたのも助けになったかと.

前置きが長くなったけどランキング(ジャンル不問)を発表します.おもしろくかつ自分の考え方に影響を与えた・与えている本が多数ですね.
※もちろん偏見と主観によりますのであしからず


10位 『喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima』森博嗣(講談社文庫)

喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)
 

初手森博嗣
理系博士をもつ森博嗣らしい研究者の物語.読書メーターの感想にも同じようなことを書いたけど,時間を忘れて没頭できる世界を見つけられたら人生は魅力的になるのだと思います.「研究」が主人公にとってのその世界として物語が展開します.理系ならうなずきながら,理系とは縁遠い人は「こんな世界もあるのか」と新たな気づきを得ながら読むことができる作品です.

読書メーター感想>
とても現実感のある内容で,理系大学院生の自分もあるあると楽しみながら読めた.かつて研究の世界に魅了されていたときのことを思い出した.こんな風に心から尊敬できる師に出会い,自分の道を突き進んでいった主人公のような強さを羨ましく思う. 直前に「大学の話をしましょうか中公新書ラクレ)」を読んでいたので,森博嗣(敬称略)の大学感が伝わってきて,それもまた楽しかった. 少し悲しい終わり方のような気もするけれど,それもまた現実味があってなおよい読後感を生んでいるのかもしれない.

去年に引き続き,今年も森博嗣からは多大な影響を受けております.

 

9位 『自分でやったほうが早い病』小倉広(星海社新書)

自分でやった方が早い病 (星海社新書)

自分でやった方が早い病 (星海社新書)

 

これはあるあるではないでしょうか?「人に任せるよりも,自分でやったほうが断然早いしいいクオリティの高いものが作れる!」と思っているそこのあなた!危険です!
これは読書メーターに書いた感想をそのまま

タイトルにやられて購入.来年度から後輩を預かる身になるので,コーチングの勉強にと読んでみた.気になった所は「我慢すること」「自分が大きく成長すること」「丸投げと任せるは違う」など.ありきたりだけど自分の考え方と行動を変えて,自分のパラダイムを一つ上のレベルに押し上げることで見える世界が変わり,結果として下がついてくる.些事に目を奪われず,長期的に自分と後輩が成長できるような枠組みづくりを進めて行きたい.もちろんコミュニケーションを取ることを忘れないようにしなければ独りよがりになってしまうことに注意したい.

自分が成長するのに合わせて周りにも働きかける人はなかなかいないのではないか.ならばそういう人になろうと思わせる一冊でした.

 

8位 『冷たい校舎の時は止まる(上・下)』辻村深月(講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

 
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

 

辻村深月はどうしてこんなにも僕達のことを知っているのだろう.
デビュー作であり,初めて読んだ辻村作品です.この後,『ツナグ』『凍りのくじら』『名前探しの放課後』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』『名前探しの放課後』『ぼくのメジャースポーツ』『スロウハイツの神様』『ふちなしのかがみ』と辻村作品を読みましたが(はまりました),相当なインパクトでした.同級生がクローズドサークルに閉じこめられ,抜け出す方法を探るというミステリ&SF要素を持っている作品です.登場人物に相当感情移入してしまい,下巻はノンストップで読み進めて次の日には友人に薦めていました.時に理解を示し時に人の痛いところを突いてくる,そんな作風に惚れてしまいました.
今後も辻村作品には期待です!

 

7位 『はみだす力』スプツニ子!(宝島社)

はみだす力

はみだす力

 

情熱大陸で「スプツニ子!」を観て,この人おもしれー!と感じ,自伝(?)が出ているようなので即購入しました.クラスから,集団からはみだしてしまったからこそのスタイルは苦悩の先にあるものなのかもしれないな...とか達観しました.
ある種サクセスストーリーですが,こういう生き方もあるんだと勇気づけられます.
一時間程度で読めるのもいいですね.あとからさらっと気になるところを読み返しています.MIT助教授になられたスプツニ子!さんの今後の活躍にも期待しております.

 

6位 『女王の百年密室森博嗣(新潮文庫

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

 

きました森博嗣のSF小説です.
少し未来の世界で人間(ミチル)と人間を補助するロボットウォーカロン(ロイディ)を中心に謎が起こるミステリ仕立ての作品です.SF小説でありながら,Vシリーズ並み(もしくはそれ以上)の哲学的語りは圧倒的で脳汁がドバドバです.現代とは異なる世界を持ち出すことで,異分野に触れているような体感ができ,認識とはなにかを深く考えるきっかけになりました.本作は3部作の1作目であり,続く2作目『百年睡魔の迷宮』も同様におもしろかったです.3作目と言われている『赤目姫の潮解』は積んでいるので来年初めに読みたいですね.
 

5位 『車輪の下ヘルマン・ヘッセ(新潮文庫

車輪の下 (新潮文庫)

車輪の下 (新潮文庫)

 

古典とはとんでもないものですね.
是非下手な知識を入れず,初見の感想を大事にしてほしい作品だと思います.(書くのが面倒になったわけではありません)
後の学園モノと呼ばれるいろいろな作品が影響を受けていると思われます.トーマの心臓などもヨカッタです.

 

4位 『独立国家の作り方』坂口恭平(講談社新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

 

先輩に勧められて読んでみた本です.
まずタイトルが強烈.読み始めはよくあるハウツー本かななんて思っていたのですが,読み進めるごとに著者の主張が特殊で飛び抜けていることが分かります. 中でもレイヤーの考え方は逸脱していて,「多様なレイヤーが重なり合って社会を作っている」といわれてからはそうとしか考えられなくなりました.人は誰もがレイヤーを持っていて,レイヤーは才能と読み替えることができるのではないか.だれもが自分の才能を活かせる社会が本当の意味での社会なのかもしれません. 著者の全ての考え方に賛同できるわけではありませんが,間違いなく物の見方を変えさせるような説得力があります.進学する後輩に贈った本でもあります.

 

3位 『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』ちきりん(文藝春秋

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

 

所謂終身雇用で一つのライフスタイルを貫く時代は終わり,50歳前後を節目に2つの別の生き方を想定してはいかがか?といった趣旨の著書.50歳で自分のライフスタイルに見切りをつけるためには,(1)強い目的意識(遊んで暮らしたいも含まれると思う)を持って生き抜くこと (2)次に何をしようかとアンテナを広く貼っておくこと=好奇心が必要ではないでしょうか.先行きが不安なこの時代で就活をしている僕には印象的な一冊でした.社会のしがらみに囚われる前に,おおまかなキャリアプラン・ライフプランを決めていくことで今後捗ると思います.

 

2位 『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いか』森博嗣新潮新書

他の動物と大きく異る人間特有の能力が「思考」である.
本書では抽象的に物事を考えることの重要性について森博嗣の考えを再三にわたって説いています.
ある側面だけを切り出した「具体」例では本質をつかむことはできません.この本質を掴む力=抽象化が思考の中でも上位の能力であると著者は考えています.抽象的な考え方をするためにはトレーニングが必要であり,頭のなかに庭をつくってみてはどうかと提案しています(詳細はぜひとも読んで感じていただきたい).森博嗣の著書を読むときは常に影響を受けようというスタンスで読んでいるので学びも多いような気がします.

 

1位 『僕は勉強ができない』山田詠美(新潮文庫

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

 

 実は2年前に読んだ本を再読しました.
再読したこの本が2013年の栄えあるベスト本です.

タイトルに惹かれて読んだ2年前,この本で僕は読書の世界に引きずり込まれたといっても過言ではありません.そのくらいの衝撃を受けました.2年ぶりに再読し,当時ほどの衝撃を覚えず「成長したのかな」と嬉しくも悲しくもあります.
思い出補正があるかもしれませんが,小説の域を超えたメッセージ性のある良書だと思います.できれば学生のうちに読んでもらえると,別の視点での生き方を見せてくれるのではないでしょうか.もちろん学生でない人でも,「読みっぱなし」にならない読書が体感できると思います.

 

2014年は「多少の精神の緊張を伴う読書」を50冊することを目標に,読書に取り組んでいきます!学生最終年なので,読書以外の世界にも飛び込みます!では!